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平方根の基本(基)(平方根とは)

今回から、平方根について学んでいこう

 

 

前回 式の計算の利用(難)

次回 計算への準備(基)

 

 

 2.1 平方根の基本と練習問題(基)

    2.2 計算への準備と平方根の性質(基)

 2.3 平方根の計算

  2.3.1 平方根の計算と四則計算・展開・式の値(基)

  2.3.2 平方根の計算・展開・有利化・式の決定標~難) 

 

 

1.初めに

2乗の値をまず覚えよう

 11^2=121  12^2=144

 13^2=169 14^2=196

 15^2=225 16^2=256

このあたりまで覚えておけば大丈夫だ。

 

2.平方根と根号

平方根

 2乗するとa になる数を、a平方根という

  例 9の平方根は ±3 (±を忘れない)

    25の平方根は ±5

 9の平方根を考えてみる。

 2乗して9になる数は3-3

 9の平方根+3, -3の2つある。

 まとめて±3と答える。(±は「プラスマイナス」と読む)

 

 

②根号

 2乗するとa になる数を、±\sqrt{a}と表現してよい

  例 7の平方根は、±\sqrt{7}

    11の平方根は、±\sqrt{11}

 7の平方根を考えよう。
 2乗して7になる数字は思いつかない。
 そこで、7の平方根±\sqrt{7}とする。

 \sqrt{ }を根号といい、ルートと読む

  2乗の元が思いつかないなら、\sqrt{ }をつければ良い。


 

 例題01 次の数の平方根を答えよ。

 (1) 225  (2) 0.01  (3) 0  (4) -4

 (5) 5  (6) 12  (7) 0.4

 

解説

 

(1) 255

 2乗して255になるのは、15だったから

 ±15が答えになる。

 

(2) 0.01

 2乗して0.01になるのは、0.1である、。

 よって、±0.1が答え

 

(3) 0

 2乗して0になるのは、0

 よって0が答え。

 

(4) -4

 2乗してマイナスになる数は存在しない

 よって平方根も存在しない。

 だから、「ない」と答える。

 「実数ではない」でもよい。

 

(5) 5

  2乗して5になる数は思いつかない。

 こういう時は根号をつかって、

  ±\sqrt{5}とする。

 

(6) 12

 思いつかないので、  ±\sqrt{12}

 

 

(7) 0.4

 ±0.2はダメ。±0.2は二乗すると0.04になってしまう。

 2乗して0.4になる数は思いつかないので、±\sqrt{0.4}

 

平方根を振り返ってみよう。

平方根

 2乗するとaになる数を、aの平方根という

  ①a>0のとき、aの平方根±\sqrt{a}

  ②0の平方根は0

  ③a<0のとき、aの平方根はない(実数ではない)

 

解答

  ±を忘れないように気をつけよう。

(1) ±15  (2) ±0.1  (3) 0

(4) ない (5) ±\sqrt{5}  (6) ±\sqrt{12}

(7) ±\sqrt{0.4}

 


練習問題01 次の数の平方根を求めよ

(1) 196  (2)125  (3) 8  

(4) 0.9   (5) 169  (6) 0


 

3.平方根の性質①

平方根の性質①

a>0とする。

 ①\sqrt{a^2}=a      例 \sqrt{169}=\sqrt{13^2}=13

 ②-\sqrt{a^2}=-a     例 -\sqrt{4}=-\sqrt{2^2} =-2

 ③\sqrt{(-a)^2 }=a    例 \sqrt{(-7)^2 }=7

 ④-\sqrt{(-a)^2 }=-a  例 -\sqrt{(-2)^2 }=-2

 ⑤(\sqrt{a})^2=a      例 (\sqrt{13})^2=13

 ⑥(-\sqrt{a})^2=a     例 \sqrt{(-27)^2}=27

根号を外すとき、±をつけない

二乗と\sqrt{ }が打ち消し合うイメージで考えるとよい。

また、マイナスの扱いに気をつけよう。

 


 

例題02 次の数を、根号を使わずに表せ

(1) \sqrt{144} (2) -\sqrt{81} (3) \sqrt{\frac{64}{121}}

(4) \sqrt{(-16)^2} (5) -\sqrt{(-7)^2} (6) (-\sqrt{12})^2

 

解説

(3) \sqrt{\frac{64}{121}}

 \sqrt{\frac{64}{121}}=\frac{8}{11}

 

(4) \sqrt{(-16)^2}

 マイナスも二乗されるので、答えにマイナスをつけない。

 

(5) \sqrt{(-7)^2}

 二乗されないマイナスがあるので、答えにマイナスを付ける。

 

解答

根号を外すときは、±をつけない。

(1) 12 (2) -9 (3) \frac{8}{11}

(4) 4 (5) -7 (6) 12

 


練習問題02 次の数を、根号を使わずに表せ

(1) \sqrt{64}  (2) \sqrt{ \frac{9}{16}}  (3) \sqrt{(-5)^2}  (4) -\sqrt{5^2} (5) -(-\sqrt3)^2


 

4.正誤問題

例題03

次の文中の下線部が正しいなら◯、誤っているなら正しく書き換えよ。

(1) 9の平方根は、3

(2) 0の平方根は、0

(3) -121の平方根は、±11

(4) \sqrt{169}を根号を使わずに表すと、±13である。

(5) (-\sqrt5)^2負の数である。

 

解説

 定期テストで見かける問題。

 とくに、±が必要か否か、0の平方根、負の数の平方根

 の3つがよく狙われる

(1)平方根を求める問題には±を付ける

(2)正しい。

(3)マイナスの数に平方根はない

(4)根号を外すとき、±は必要ない

(5)マイナスが二乗される。よって正の数

 

解答

(1) ±3 (2)◯ (3)ない (4)13 (5)正の数

 


練習問題03 次の文中の下線部が正しいなら◯、誤っているなら正しく書き換えよ

(1) 0.4の平方根±0.2

(2) \sqrt{81}を混合を使わずに表すと±9

(3) \sqrt{(-4)^2}4

(4) \sqrt{-(-2)^2}実数ではない

(5)  0の平方根ない

(6) -(-\sqrt{2})^2負の数


 

5.大小関係

 a > b > 0のとき、

   \sqrt{a} > \sqrt{b}が成り立つ。

 つまり、根号の中身の大小と、平方根の大小は一致する。

 だから、\sqrt{10}\sqrt{15}では、根号の中身だけ比較して、

   \sqrt{10} < \sqrt{15}

 である。

 

例題03 つぎの数の大小を、不等号を使って表わせ

(1) \sqrt3, \sqrt5

(2) -\sqrt{12}, -\sqrt{13}

(3) 5\sqrt{24}

(4) -4, -\sqrt{12}

(5) -\sqrt{13}, -3, -\sqrt{18}, -4

 

解説

 すべて\sqrt{ }に入れて考える

 マイナスがついているときは気をつけよう。

 

(3) 5\sqrt{24}

 すべての数を根号を使って表すと

  \sqrt{25}  \sqrt{24}

 \sqrt{25}の方が大きいので

  5>\sqrt{24} ・・・答

 

(4) -4, -\sqrt{12}

 すべての数を根号を使って表すと

  -\sqrt{16}  -\sqrt{12}

 マイナスがついているので、-16<-12

 よって、-\sqrt{12}のほうが大きい

  -4<-\sqrt{12} ・・・答

 

(5) -\sqrt{13}, -3, -\sqrt{18}, -4

 すべての数を根号を使って表すと

   -\sqrt{13}, -\sqrt{9}, -\sqrt{18}, -\sqrt{16}

 よって、

  -\sqrt{9}-\sqrt{13}-\sqrt{16}-\sqrt{18}

 もとに戻して、

  -3>-\sqrt{13}>-4>-\sqrt{18} ・・・答

 

※全部の数を二乗して比べても良い

 

解答

(1) \sqrt3<\sqrt5   (2) -\sqrt{12}>-\sqrt{13}

(3) 5>\sqrt{24}   (4) -4<-\sqrt{12}

(5) -3>-\sqrt{13}>-4>-\sqrt{18}

 


練習問題04 次の数の大小を不等号を使って表わせ

(1) \sqrt52

(2) \sqrt{15}\sqrt{13}4

(3) -\sqrt{23}, -5, -\sqrt{26}

(4) -\sqrt{ \frac{1}{2} }, -\sqrt{ \frac{1}{5} }, -\frac{1}{2}


 

6.解答


練習問題01 

(1) ±14

 (2)±\sqrt{125} 

(3) ±\sqrt8  

(4) ±\sqrt{0.9}  

(5) ±13 

(6) 0

 

練習問題02 

(1) 8 

(2) \frac{3}{4} 

(3) 5

 (4) -5

(5) -3

 

練習問題03 

(1) ±\sqrt{0.4}

(2) 9

(3) ◯

(4) ◯

(5) 0

(6) ◯

 

練習問題04 次の数の大小を不等号を使って表わせ

(1) \sqrt5>2

(2) \sqrt{13}<\sqrt{15}<4

(3) -\sqrt{23}>-5>-\sqrt{26}

(4) -\sqrt{ \frac{1}{2} }<-\frac{1}{2}<-\sqrt{\frac{1}{5}}


 

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