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2次関数のグラフ(グラフの書き方・グラフの特徴①②)(基)

3月になったので、分野別解説の続きをすすめていく。

今回はy=ax^2のグラフについて

 前回 xの二乗に比例する関数(特徴・式・値)(基)

 次回 2次関数のグラフ(変域)(基~標)

 ※ 今回から「二乗に比例する関数」だと長いので「2次関数」と表現する。

  中学の範囲 y=ax^2 について扱っており、

  高校の範囲 y=ax^2+bx+c の解説はしないので注意

 

 

0.今回の例題

例題01

 次のグラフをかきなさい。

 ① y=x^2

 ② y=\frac{1}{2}x^2

 ③ y=-\frac{1}{2}x^2

 ④ y=-2x^2 (-1≦x≦2)

 

例題02

次の①~④の関数のグラフについて

 ① y=x^2  ②y=-x^2  

 ③y=2x     ④ y=-2x

(1) ①~④に当てはまる特徴を以下のア~カから選べ

  ア 放物線である  イ 直線である

  ウ 上に開いた放物線

  エ y 軸に対して対称

  オ 原点を通る  カ (2,-4) を通る

 (2) x 軸について対象なグラフの組を答えなさい。

 

例題03

下図の放物線の式は ① y=x^2, ② y=\frac13 x^2, ③ y=-\frac12 x^2である。放物線④の式として考えうるものをア~ウから1つ選べ。

 ア -\frac16 x^2y=-\frac23 x^2y=-\frac32 x^2

  f:id:keimathchem:20190302182744p:plain

 

 

 

1.例題01「グラフの書き方」

例題01

  次のグラフをかきなさい。

f:id:keimathchem:20190302010612p:plain

  ① y=x^2

  ② y=\frac{1}{2}x^2

  ③ y=-\frac{1}{2}x^2

  ④ y=-2x^2 (-1≦x≦2)

  

解説
フリーハンドでかくので、慣れるのに時間がかかるかもしれないが、

x=0 から順番に点を打って結ぶ

 

①のグラフ

 x=0 のとき y=0 

 x=1 のとき y=1

と順々に計算していき

 f:id:keimathchem:20190302014311p:plain

 

②、③のグラフ

 比例定数が分数なので、

   x座標、y座標が共に整数

 になるような点だけを打つとよい。

  

④のグラフ

 -1≦x≦2とあるので、この範囲の外側は書かない

 

解答

 グラフに問題の番号を書いておくのを忘れないように。

f:id:keimathchem:20190302015404p:plain

 

2.「グラフの特徴①」

f:id:keimathchem:20190302021739p:plain

このような形のグラフを放物線といい、

  放物線の頂点は必ず原点を通る。

 ② y 軸に対して対称である。

 ③y=ax^2 のグラフは

   a>0 なら上に開いた(下に凸な)放物線

   a<0 なら下に開いた(上に凸な)放物線 

という特徴がある。

 

3.「グラフの特徴②」

 y=ax^2 のグラフは

  a の絶対値が大きいほうがグラフの開き具合が小さくなる

  ② a の絶対値が等しく、符号が逆な2つの放物線は x 軸に対称

 

 ① 例: y=x^2y=\frac14 x^2

 f:id:keimathchem:20190302025201p:plain

比例定数の部分 a=1a=\frac14 を比べると

 y=x^2 のほうが比例定数の絶対値が大きいので

 y=\frac14 x^2 よりグラフの開き具合が小さくなっている。

 

② 例: y=\frac12 x^2y=-\frac12 x^2

f:id:keimathchem:20190302030306p:plain

 この様に比例定数 a の正負が逆だと、x 軸に対して対称になる。

 

 

4.例題02「特徴から式の判別①」

例題02

 次の①~④の関数のグラフについて

 ① y=x^2  ②y=-x^2  

 ③y=2x     ④ y=-2x

(1) 当てはまる特徴を以下のア~カから選べ

  ア 放物線である  イ 直線である

  ウ 上に開いた放物線

  エ y 軸に対して対称

  オ 原点を通る  カ (2,-4) を通る

 (2) x 軸について対象なグラフの組を答えなさい。

 

解説

(1)

 ア  y=ax^2 のグラフの特徴

 イ  1次関数のグラフの特徴

 ウ  y=ax^2 (a>0) のグラフの特徴

 エ  y=ax^2 のグラフの特徴

 オ  y=ax^2はもちろん、比例のグラフも当てはまる

 カ x=2 を代入しy=-4 となるものを選ぶ

  

(2)

 比例のグラフも、比例定数a の正負が逆なら x 軸に対称な直線になる。

 

解答

(1)

 ① ア ウ エ オ

 ② ア エ オ カ

 ③ イ オ

 ④ イ オ カ

(2)

 ①と②, ③と④

 

5.例題03「開き具合からの式の判別」

例題03

 下図の放物線の式は ① y=x^2, ② y=\frac13 x^2, ③ y=-\frac12 x^2である。放物線④の式として考えうるものをア~ウから1つ選べ。

 ア -\frac16 x^2  イ y=-\frac23 x^2  ウ y=-\frac32 x^2

f:id:keimathchem:20190302182744p:plain

 

 解説

y=ax^2比例定数aの値の絶対値が大きいほうが、

グラフの開き具合が小さくなる。

④のグラフの開き具合は①のグラフより小さいので、

④の式として考えられるのは、ウ

 

解答

 ウ

 

5.演習問題


(1) 次の問に答えなさい。

 ① 関数y=\frac12 x^2のグラフをかけ

 ② ①のグラフと x 軸について対称なグラフの式を求めよ。

 

(2) 次のア~エの関数のグラフについて

 

 ア y=x^2 イy=\frac14 x^2 ウ y=x+3 

 エ y=-\frac14 x^2 オ y=-x+3 カ y=\frac{36}{x}

  ① 下に凸な放物線をすべて選べ

  ② 原点を通るグラフをすべて選べ

  ③ 点(6,9)を通るグラフをすべて選べ

  ④ x 軸について対称なグラフの組を答えよ。

 

(3) 図の①~⑤のグラフは次のア~オの関数のグラフ

 を示したものである。①~⑤はそれぞれどの関数のグラフか

  ア y=\frac12 x^2 イ y=x^2  ウ y=-2x^2

  エ y=-\frac12 x^2  オ y=-\frac13 x^2

  f:id:keimathchem:20190302185837p:plain


6.解答

演習問題・解答


(1)

 f:id:keimathchem:20190302190541p:plain

y=-\frac12 x^2

 

(2)

① エ

② ア イ エ 

③  イ ウ  カ

④ イ エ

 ※ウとオは y=3について対称

 

(3)

  ① イ

 ② ア

 ③ ウ

 ④ エ

 ⑤ オ