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2018(H30)年度 神奈川公立高校入試・解説

問題・解答 http://www.tokyo-np.co.jp/k-shiken/18/kgw/kgw-su/su_1.html

結果 http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/life/1230284_4456549_misc.pdf

 

 

 

問1

 すべて正答率90%以上で、変わった問題はない。

 

問2

 (オ)(カ)の正答率が低い。(オ)は平方根が整数値となる場合の典型問題。公立レベルでは①素因因数分解, ②1つずつ確かめるの2パターンを知っておけばよい。(カ)平均値の問題。埼玉の前期にも同じような問題が出ている。

 

(オ)

 \sqrt{53-2n} が整数になるには

 53-2nが平方数になればよい

  53-2n=1  n=26

  53-2n=9 n=22

  53-2n=25 n=12

  53-2n=49 n=2

 以上の4つ

 ※2nは偶数なので、奇数の二乗のみ調べる。

  nの値をもとめなくも、

  53以下に奇数の二乗が何個あるかだけ調べればよい。

 

(カ)

 平均値を度数分布表から出す問題。

  平均値=\frac{(階級値×度数)の合計}{度数の合計}

 考え方は、埼玉県(共通)の解説を見てほしい。

  \frac{12×1+16×3+20×8+24×6+28×2}{20}

   =21

 

問3

 (ア)の正答率が2.8%と非常に低い。相似と三平方の混合問題。3分点の問題(相似と連比の問題)でよく見る形をしているので、DEの延長とBCの延長の交点をIとおくのはすぐに発想できる。すると△HIF∽△HDGである。よって、IH:DHとHFが分かれば求められる。

 

(ア)

 

f:id:keimathchem:20190130164810p:plain

DEとBCの交点をIとする。

△BEI≡AEDなので

 BE=1, BI=3

△BEIで三平方の定理より

 EI=\sqrt{10}

f:id:keimathchem:20190130165118p:plain

BC=3で、FはBCを2:1に内分するから

 BF=2, FC=1

△BEI∽△HFIなので

 EI:FI=EB:FH

 \sqrt{10}:5=1:FH

  FH=\frac{\sqrt{10}}{2}

また、

 EI:FI=BI:HI

 \sqrt{10}:5=3:HI

  HI=\frac{3}{2} \sqrt{10}

DI=2\sqrt{10} だから

 DH=\frac12 \sqrt{10}

よって、

 IH:DH=3:1

 

f:id:keimathchem:20190130170322p:plain

△HIF∽△HDGより

 IH:DH=FH:GH

 3:1=\frac{\sqrt{10}}{2}:GH

  GH=\frac{\sqrt{10}}{6}

 

問4

 (ウ)の正答率2.8%と非常に低い。面積比は①線分比に帰結する。②実際に面積を求めるの2パターンを抑えておこう。①の方法で考えると、BFはy軸と平行なので、y 軸とAFの交点をHとすると、△HGB=△FGDである。よって、高さ共通なのでHA:HGの比を求めれば、△HGBと△HABの面積比が求められる。この比は、点Gと点Aの[tx:x] 座標を比較すればよい。②の方法では、△AGB=△AFB-△GFB, △DFG=△DFB-△GFBで2つの三角形の面積を実際に求める。

 

(ウ)

y 軸とAFの交点をHとする

 Gのx 座標を出す。

  AFの式は y=\frac13 x +2

  BDの式は y=\frac{19}{6}x-7

  これらを連立し

  x=\frac{18}{7}

よって、

 HA:HG=3:\frac{18}{7}=7:6

ゆえに

 △HAB:△HGB=7:6

 △AGB:△HGB=13:6

よって、

 △AGB:△DFG=13:6

このような解き方をすれば、Gを出すとき以外にややこしい計算をしなくてすむ。

 

 詳しい解説

f:id:keimathchem:20190130174047p:plain

図のように、等積変形すると

 △BHF=△BDF

△HGBと△FGD(オレンジ部分)は、

それぞれ△BHFと△BDFから, △BGF(緑部分)を引いた図形

 よって、△HGB=△FGD

△AGB:△HGBを求めることは、

△AGB:△DFGを求めることと同じである。

f:id:keimathchem:20190130175047p:plain

赤い部分に着目すれば

高さ共通なので△HAB:△HGBは:HA:HGと等しい

 

HA:HGは以下のように考える。

f:id:keimathchem:20190130175347p:plain

図のオレンジの三角形は相似だから

HA:HGは、青い線分の比をもとめればわかる。

つまり、AとGの x 座標から求められる。

ここから △HAB:△HGB=7:6

f:id:keimathchem:20190130175741p:plain

よって、上図より

  △AGB:△DFG=13:6

 

問5

ひとつずつ数えてもよい。(ア)はルール②を無視して解ける。(2)はルール②が適応されれば、点Bに止まることはない。

 

(ア)

ルール②が適応されようと、されまいと

和が4,7,10であれば点Xにとまる。

 a+b=4 (1,3)(2,2)(3,1)

 a+b=7 (1,6)(2,5)(3,4)(4,3))(5,2)(6,1),

 a+b=10 (4,6),(5,5)(6,4)

よって、\frac13

 

(イ)

点Bに止まるのは、和が2、5、8、11でかつルール②が適応されない場合である。よって、各和になるa,bの値をすべて書き出し、ルール②が適応されるものを除外すればよい。

a+b=2

 必ずルール②が適応されるので除外

a+b=5 (1,4) (2,3) (3,2) (4,1)

 このうち(1,4)はルール②が適応されるので除外

a+b=8 (2,6) (3,5),(4,4),(5,3),(6,2)

 このうち(2,6)(4,4)は除外

a+b=11 (5,6),(6,5)

よって、 \frac{2}{9}

 

問6

(ウ) 正答率6.4%と非常に低い。三角形ADEについて三平方!は間違い。AC=ADではないから、AE⊥CDではない。

 

(ウ)

 点EからODに垂線を降ろしその足をHとする。

三角形AEHで三平方の定理を使えば、AEを出せる。

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 OC//EHで、点HはCDの中点だから

 中点連結定理より

  EH=\frac{1}{2}OC

  EH=\sqrt5

また、AHは底面を取り出し

f:id:keimathchem:20190130183918p:plain

上図のように、AOの延長に垂線HIを引けば出せる。

△OHIは 1:2:\sqrt3の直角三角形だから

 OI=1 HI=\sqrt3

よって△AIHで

 AH^2=5^2+(\sqrt3)^2

 AH=4\sqrt7

 

三角形AEHで三平方の定理を使うと

 AE^2=AH^2+EH^2

 AE=\sqrt{33}

 

問7

(イ)の正答率が6.8と低い。(ア)の内容がヒントになっている。

 

(イ)

(ア)Ⅱより、A,F,E,Dは同一円周上にあるので、

f:id:keimathchem:20190130190613p:plain

図のような円がかける。

よって、∠AEF=ADF=30°

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また、円に内接する四角形の向か合う角の和は180°だから

∠ADC+∠ABC=180°

∠ABC=96°であるから

 ∠ADC=180°-∠ABC=84°

よって、

 ∠BDC=(∠ADC-∠ADF)÷2=27

弧BCに対する円周角だから

 ∠BAC=∠BDC=27°

△AEFについて、外角は2つの内角の和だから

 ∠BFE=∠AEF+∠FAE=57°