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2018(H30)年度 千葉県(後期)公立高校入試・解説

問題・解答 http://www.tokyo-np.co.jp/k-shiken/18/cba/cba2/cba-su/su_1.html

 

結果 https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/press/2018/koukounyuushi/documents/h30kennsakekka.pdf

 

 

 

大問1

 すべての問題が正答率80%を超えている。ここで間違えないように

 

大問2

 (2)(3)の正答率が大体50%となっている。(2)は半球の体積。公式を覚えていないか、半分にするのを忘れていたのだろう。なお、体積より表面積のほうが正答率が下がるだろう。(3)はおなじみの変化の割合の問題。

 

(2)

 体積の公式は

  V=\frac{4}{3}πr^3

 半球なので、÷2をする

  V=\frac{4}{3}π×6^3÷2

   =144π cm^3

 

 ※

  表面積を求める際は、底面の面積を足すのを忘れないように

  球の表面積の公式は S=4πr^2

  半球なので、 S=4π×6^2÷2=72π

  底面の面積を足す必要があるので

    72π+36π=108π cm^2

 

(3)

 x=2 のとき y=4a

 x=6 のとき y=36a

よって、

  \frac{36a-4a}{6-2}=-4

   a=-\frac12

 

 変化の割合=a(x_1+x_2) を利用すると

  a(2+6)=-4

   a=-\frac12

 

大問3

(3)の正答率が5.6%と非常に低い。等積変形を使って、定期テストのレベルの「頂点を通り三角形の面積をに等分する直線の式の問題」へ帰着させる。問題集なんかでよく見る問題である。

 

(3)

下図のように、Bを通りOCと平行な直線(青)を引き、この直線とOAとの交点をDとする。四角形OBCAと三角形ACDの面積は等しくなる。Cを通り四角形OCDの面積を二等分する直線と、Cを通り三角形ACDの面積を二等分する直線は同じである。

 f:id:keimathchem:20190130064413p:plain

四角形OCDの面積を二等分する直線とOAとの交点は

Cを通り三角形ACDの面積を二等分する直線とOAの交点と同じである。

そして、この交点はADの中点となる

 

OCの式は y=\frac{3}{2}x であるから、

OCと平行でBを通る直線の式は

 y=\frac{3}{2}x+b

B(2,1) を通るから

 b=-2

よって、BDの式は

 y=\frac{3}{2}x-2

OAの式は y=-\frac12x なので、点Dの座標は

 D=(1,-\frac12)

 

△ACDの面積を二等分する直線は、

ADの中点を通るからこの点をEとすると

 E (- \frac{1}{2} , \frac{1}{4} )

四角形OBCDの面積をに等分する直線もEを通る。

よって、

 (-\frac{1}{2},\frac{1}{4})

 

大問4

(1)証明の記述問題の正答率が9.4%と非常に低い。中点連結定理に気がつくかが鍵。(2)は面積比の問題。このタイプの問題は、相似や底辺比=面積比などを利用する。今回は後者のみ考えればよい。

 

(1)C

 CとEはそれぞれAB,ADの中点だから

  EC//BD

 これを利用していく。

  錯角だから ∠EGB=∠FBD・・・⑤

  △BCE≡△CBFだから ∠BEC=∠CFB 

  つまり、∠BEG=∠DFB・・・⑥

 ⑤と⑥で2つの角がそれぞれ等しいといえる

 

(2)

f:id:keimathchem:20190130151954p:plain

 △BGE≡△CFGだから

  △BGE=△CFG=1

 また、△BEGと△AEGは、高さ共通で底辺が等しいので

  △BEG=△AEG=1

  同様に

  △CFG=△AFG=1

よって、

 △ABF=3

f:id:keimathchem:20190130152059p:plain

 高さ共通で底辺が等しいので

 △CBF=ABF=3

よって、

 △ABC=6

f:id:keimathchem:20190130152232p:plain

  高さ共通で底辺が等しいので

 △ABC=△DBC=6

よって

 △ABD=12 cm^2

 

大問5

 新規号の問題。割り算とあまりの整数問題である。(4)の正答率が19.7%と低い。

 式にする方法と、1つずつ確かめていく方法がある。

 

(2) 

 [a☆7]=7は「aは7で割って商が7」という意味

 商がn、あまりがkとすると

  a=7n+k  余りの k は7未満

 であるから、 

  a=7×7+k (0≦k≦6)

  と表される。k=0から順に考えていくと

  a=49,50,51,52,53,54,55

 以上の7個ある。

 

(3)

 「aは14で割って商が3、7で割ってあまり3」という意味

  (2)と同様に考えると

  a=14×3+k (0≦k≦13)

 で表される。14×3の部分は7で割り切れるので

 aを7で割ったあまりは、kを7で割ったあまりである。

  0≦k≦13のうち、7で割ったあまりが3になるのは

  k=3,10

 よって、

  k=3 のとき a=45

  k=10 のとき a=52

 

(4)

「aは3で割ってあまり1,4で割ってあまり3」という意味。

 埼玉の学校選択問題でもあまりの問題がでた。

 余りが1,3と異なる、商と余りの差も異なるので、

 ③条件を満たす数を1つ見つけるパターン。

 

 このパターンでは、

 条件を満たす最小の数値をみつけ、

  a=(最小公倍数)×n+最小の数値

 とおく。

 

  7÷3=2あまり1

  7÷4=1あまり3

 条件を満たす最小の数値は 7

 よって、a=12n+7 (nは整数 とおける

 aが2桁の自然数となるように、k=0から順に調べると

  a=19,31,43,55,67,79,91

 以上の7個が条件を満たす。

 

 a=3m+1 a=4n+3として

  3m-4n=2

 という不定方程式を解いてもよい。

  3(m-2)=4(n-1)

 3と4は互いに素なので

  m=4k+2 (kは整数)

 a=3m+1に代入すると

  a=12k+7

 あとは同じ。