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2018(H30)年度 京都府公立入試(前期)大問6の解説

( H30年度 京都公立入試 前期 大問6 解説

問題  https://www.kyoto-np.co.jp/campus/kouritsu/2018k/first_sugaku.pdf

 

(1)16箱目

 8箱サイクルすると、1の玉が1つ上に移動する

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 よって、23,1,2となるのは、2サイクル目の16箱目

 

(2)B、54箱目 

 1回目に現れるのは1箱目のD

 2回目に現れるのは 1サイクルした8箱目 D

 3回目に現れるのは 2サイクルした16箱目 D

と8の倍数になっている。

○回目と、サイクル数が1違うのに気をつける

8回目に現れるのは、7サイクル目だとわかる。

よって、8×7=56箱目となる

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上の表のように、8の倍数になっているのは、Dの箱の数。

だから、7サイクル目のDの箱が、56箱目となっている。

1の玉は、1サイクルするごとに、上に1つずつ上がっていくので、

7サイクルすれば、Bの箱まで移動している。このBの箱は54箱目である。

 

(3)

ア 77箱目

 1の玉は、初期位置から10回上に上がれば、Aの箱の一番したに入れる。

 これが、2回目にAの箱に入る時である。

 10サイクルすればいいから、8×10=80箱目

 もちろん、これはDの箱を表しているので、

 Aの箱は77箱目

 

イ 913箱目

   1回目にAの箱 1箱目のA

   2回目にAの箱 77箱目のA 1+76

   3回目にAの箱 85箱目のA 1+76+8

   4回目にAの箱 93箱目のA 1+(76+8+8)

4回目の状態は一番最初の状態と変わらない。

よって、5回目、6回目…は

   5回目にAの箱 169箱目のA 1+(76+8+8)+76

   6目目にAの箱    177箱目のA  1+(76+8+8)+76+8

   7回目にAの箱 185箱目のA 1+(76+8+8)+(76+8+8)

と76+8+8のサイクルが出来ている。

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よって、(76+8+8)を9回繰り返せば28回目の箱数がわかる。

   28回目にAの箱 1+(76+8+8)×9

   29回目にAの箱 1+(76+8+8)×9+76

   30回目にAの箱 1+(76+8+8)×9+76+8

以上より、

 913箱目・・・答

 

H30年度 前期の感想

大問1 基礎

 基本的な公式や解法がわかっていれば易しい。

大問2 標準

 ひし形についての図形的知識が必要

 (3)は面積比から解けばすぐに答えがでる。

 二次関数と図形の融合問題をしっかり演習しておこう。

大問3 標準

 一つずつ調べていけば大丈夫。

大問4 標準

 誘導に乗れば苦労しない。

 (2)は証明しなくても消去法で解ける。

大問5 標準

 (2)では、面積比と体積比の関係をつかうと楽

 このパターンを知っていれば易しい

 (3)は抜き出す平面(OAC)を間違えず、中点連結に気がつけばすぐに答えがでる

大問6 やや難

 通し番号をつけてもよい。

 H28年前期の規則性より難しい。

 時間的余裕がなければ、解けない問題を捨てて、

 他の大問の検算をしたほうがよい。